ご退去時の補修費請求を最小限にするための心
物件のご退去日には、家主側によるお部屋のダメージ(損傷、欠損等)のチェックが行われ、ダメージがある場合には、補修費が請求されます。
何がダメージとみなされるのかは家主の判断となり、各物件により
査定の基準がそれぞれ異なりますが、補修費の相場としては、通常のアパートやコンドミニアムの場合、ご単身の場合で0~5,000Baht、
お子様連れ家族の方で0~20,000Baht前後、ペットを飼っている方で10,000~30,000Baht前後ぐらいが一般的です。(なお、ホテル系サービスアパートでは、備品の紛失やよほど大きな損傷がない限り、補修費を請求しない物件が大半です。)
バンコクの賃貸マンションは日本とは異なり、家具や電化製品など
付帯備品が多く、その分、退去時のダメージチェック項目も多くなりますので、補修費支払いを最小限に抑えられたい方は、お部屋の
扱いにおいてそれなりの心がけが必要となります。
① 床
家具の移動時などは、引きずると傷が付いてしまったりするので
持ち上げることをお勧めします。またフローリングの場合、掃除機は木目に添って優しくかけましょう。
② 壁
壁に釘や画びょうを打つと、退去時に一ヶ所につき100~500Bahtと
いった補修費が請求されることもあります。勝手に壁に打ち付ける
前にアパート管理事務所に一報いれるのが良いでしょう。
また、部屋に壁紙が張られている場合、少しのキズや落書でも壁紙を一面全て交換しなければならないためにそれ相当の請求をされることもありますので注意が必要です。
③ 家具
テレビなどの重いものを引きずると、傷が付くので、移動の際には
できるだけ持ち上げるようにしましょう。また、木のテーブルなどに熱い鍋や皿をそのままのせると木が変色しますので注意が必要です。
④ 電気コンロ
電気コンロの場合、鍋やフライパンの底をよく拭いてから
のせないと、コンロ上部が痛みやすくなります。またサビの発生を
防ぐために、お料理後はこぼれた油等をすぐに拭き取るのが
よいでしょう。痛み具合やサビや汚れの具合によっては、コンロを
全交換しなくてはならず、高額(~15000Bahtほど)を請求される
こともありますので注意が必要です。
~補修費に関するあれこれ~
●付帯器具の故障・破損が入居者の過失によるものである場合、
修繕費は入居者の負担となります。ただし、自然発生的故障に
ついては、入居者が修繕費を負担する義務はありません(電球、電池等の消耗品を除く)。
●入居直後、故障や不具合などを見つけた場合は、それがもし使わないものであったとしても、物件管理事務所にその旨を報告しておくと、退去時の不要なトラブルを未然に防止することができます。入居中に何かが壊れた場合も、退去時までそのままにせず、その度に管理事務所に修繕してもらうことをおすすめします。