タイの物件で発生する不具合④

タイも本格的な雨季に入り、昼夜問わずスコールのような雨が
降ることも多くなってきました。

この季節、お客様から「雨漏り」のご連絡を多く頂戴します。

日本では雨漏りなど考えられない「欠陥」なので、驚かれる方も
多いのですが、タイでは頻発する不具合です。

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基本的には窓のサッシの隙間をシールすることで簡単に修繕されますが、
何部屋もまとめてシールしなければいけない場合は、外注の業者さんが
屋上からゴンドラで降りて来てシーリングをすることもあります。

特に新築物件で、まだ雨季を経験していない物件の場合は、必ずといって
いいほど雨漏りが発生します。

雨漏りがあった場合は、焦らず、雨水を拭き取る前に物件の作業員の方を
呼びましょう。作業員の方をすぐに呼ぶのが難しい場合でも、先ずは写真を
撮ってから水を拭き取るようにしましょう。

 

タイの物件で発生する不具合③

本日は浴室の悪臭についてです。

清潔に保っておきたい浴室に入った途端にカビ臭さや下水臭がするのは気持ちがいいものではありません。

浴室の悪臭の原因の大半は、床にある排水口が原因です。

排水口のフタがない、臭気止めのフタがない、臭気止めの水が乾燥してしまっている、ことがないか先ずは確認しなければいけません。

(排水口断面図)
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床の排水口は意識して水を注がないとすぐに乾燥してしまい、強い悪臭が上がってきてしまいます。水がない状態で換気扇を回すと、余計に悪臭が上がって来ることもあります。

水が乾燥してしまうと、悪臭のみでなく害虫も侵入してきますので、3日に一度はヒップシャワーなどでたっぷり水を注ぎましょう。

排水口に問題がないのに悪臭が消えない場合は、トイレを確認する必要があります。強い刺激臭を感じる場合は、トイレ(便器)と床の排水管の結合がズレていると考えられます。

また、トラップそのものを設置し忘れられている部屋もありますので、悪臭でお困りの方は西村不動産カスタマーサポートまでご相談ください。

(悪臭止めのトラップ)
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タイの物件で発生する不具合②

ここ常夏のタイでは一年中エアコンを稼働させることとなり、特に一年で最も暑くなる3月、4月はエアコンの不具合のご連絡を多くいただきます。

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ここでは不具合別にその対応方法をお話しいたします。

① 水漏れ

最も多い水漏れの原因は排水ホースが詰まってしまうことです。水の受け皿部分にホコリが溜まり、排水ホースまでも水が流れないこともあります。

通常はエアコン業者さんがクリーニングをすれば簡単に直りますが、ここタイ、エアコン業者さんのレベルもピンキリです。クリーニングをしたはずなのに水漏れが直らない場合は、本当にきれいになっているのかどうかの再チェックが必要となる場合もあります。

また、排水の詰まりが原因ではなく、水がポタポタと吹き出し口から滴る場合は、結露を起こしている可能性が高いので、設定温度を下げていただく必要があります。

② 冷えない

通常は、冷却ガスを補充すれば直に冷えるようになります。それでも冷えない場合は、エアコン業者さんを手配して、エアコン本体のコントロールパネルや室外機を交換しなければいけません。

③ リモコンが使えない

液晶が薄くなってきていたら電池を交換すれば使えるようになります。また、エアコン本体に付いている、リモコンからのセンサーを受信する部分にホコリが溜まっているケースもままあります。また、南国のタイでは電池がすぐに液漏れし、リモコン自体が使えなくなってしまいます。長期に渡ってリモコンを使わない場合、退去時に原状回復費の発生を避けるためにも、電池は抜いておきましょう。(リモコンは約500〜1,500バーツほどです。)

タイにも日系のエアコン業者さんがシンガポールから進出してきました。

通常、1年に1度のエアコンクリーニングはオーナーさんによってなされますが、半年毎のクリーニングや点検をご希望の方は、ご自身で手配する必要があります。

日本人の担当者の方がいらっしゃいますので、ご興味をお持ちの方はご連絡ください。

東洋エアコン(日本人担当者:森藤さん)
携帯電話番号:097-002-2080

 

 

 

タイの物件で発生する不具合①

本日は、不具合に関してお話しいたします。

「シャワーブースのガラスが突然粉々に砕け散る」というトラブル。夜間に発生することが多く、お住まいの方の驚きや恐怖は計り知れません。

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突然ガシャーンという大音量が暗闇に響き、武器となるゴルフクラブやアイロン台などを手に恐る恐る浴室に入ると、シャワーブースのガラスが粉々に砕け散っていた、という連絡を年に数件いただくことがあります。

これまでお住まいの方に怪我がなかったことが不幸中の幸いです。お子様がトイレに入っていたら、シャワー中だったら、と考えるとゾッとします。

もちろんご入居の方の使い方に問題があった訳でもなく、オーナーさんや物件のメンテナンスが悪かった訳でもありません。毎月の賃料が10万バーツ以上もする管理のよい高級レジデンスでも発生したことがあります。

強化ガラスの表面についた傷が日常使用する際の衝撃や温度変化により深度を増すと、ガラス内部の圧力に耐え切れなくなって突然砕け散ることがあります。

新品で全く傷がついていないガラスでも、ガラス工場で圧縮をかける段階で内部に空気が入り込んで同様に破損することもままあります。

ガラス業者さんの間では「自爆」と呼ばれているこの現象、何の前触れもなく起こるのが怖いのですが、「あり得ること」として事前に認識しておくだけでも、実際に発生した場合に冷静に対処することができるでしょう。

タイの物件での損害賠償

本ブログでも何度もお伝えして参りましたが、タイの物件では日本では
考えられないような不具合が頻繁に発生します。

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天井からの雨漏りや水漏れ、シロアリ被害や配水管爆発など、『物件種別』
『賃料高低』『築年数』を問わずにどの物件でも発生します。

お客様所有の物品が損害を被ってしまった場合でも、家主側は被害に対して
全く補償しないことがタイ商習慣では一般的なことになります。建物や家主の
所有物には保険がかけられているのですが、お客様所有物には保険がかけられて
いないことがその理由になります。

前述のような被害は、日本では『アパート管理事務所のメンテナンス不足』が
理由と考えれれますが、タイでは『天災』と同様に捉えられています。

一般的なタイの物件賃貸契約書には、次のような記載がございます。

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『Landlord or its employees or agents shall not take any responsibilities in case of damage or destruction by fire, water, war, act of God, or other causes beyond the Landlord’s control』

『(和訳)家主とその被雇用者、不動産仲介業者は、火事、洪水、戦争、神の行い、その他家主のコントロール範囲を超越した事柄によってもたらされる損害、被害に対して一切の責任を負わない。』

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雨漏りやシロアリによる被害をどう捉えるかの問題になるのですが、一般的に
タイの物件の家主は『act of God』と捉えがちです。

後々嫌な思いをなさらないためにもご自身で損害保険に入られるなど、自衛策を
講じられるのも良いでしょう。