バンコクの物件を知る
国が変わると文化も異なり、そして不動産物件においても日本とは大きく異なってきます。そんなタイの物件について特徴を解説してまいります。
1. 部屋の間取りと広さ
バンコクの物件は日本の部屋の面積に比べると広く、40㎡～200㎡を超えるものも多くあります。そして日本と比較した場合、日本の物件がいかに理にかなった構造になっているかを認識されるでしょう。バンコクの物件ではまず日本のように収納スペースが機能的には出来ておらず、スイッチや電源の位置、また柱なども使い勝手を考えたつくりにはなっていません。また、玄関からいきなりリビングというつくりにも驚かれることでしょう。このように様々なタイプがある物件では、ご自身の必要とする間取りや広さを吟味することが大切です。広い部屋ではその分冷房費がかかりますし、入居の人数なども考慮に入れてお部屋選びをしましょう。
2. 家具と電化製品を完備
日本の物件では設備品はなく、入居時は空っぽの状態で家具や電気製品はお客様の方で揃えるのが普通ですが、ここバンコクではほとんどの物件でテレビや電子レンジなどの家電にソファやベッドなど、入居と同時にすぐに生活できる環境が整っています。これは日本の物件との大きな違いといえるでしょう。
3. 様々な施設が充実
バンコクの外国人向け賃貸物件では殆どの場合高級物件仕様であり、プールやフィットネスルームが完備されていることが多いでしょう。この他各物件によりゴルフの練習場やテニスコート、サウナや子供が遊べるキッズスペースなど日本のマンション事情からすると驚きの充実ぶりを見せる物件も多くあります。
4. バンコクのトイレ事情
バンコクのトイレは洋式トイレで水洗式です。日本に比べ排水口が狭く水圧も弱いため、紙をいっぺんに流そうとすると詰まることもあります。また、ウォシュレット付きの物件も徐々に増えています。一般的には便器の横に備え付けてあるミニシャワーが多いでしょう。
5. 様々な不具合が多い
日本の物件と比較してバンコクの物件は非常に不具合が多いといえます。特に多いのが水回りで、浴室、キッチンなどの水の流れの悪さや、水漏れ、またエアコンからの水漏れなど水回りにうるさい日本人にとっては非常にストレスを感じる不具合が発生します。また雨漏りなどに至っては深刻な問題でありますので、このような場合は物件管理スタッフに事情を説明し、対応してもらうことが大切です。ただ疎通の問題からうまく伝わらなかったり、タイ人気質のルーズな対応をされるなど改善出来ない場合は迷わず弊社までご相談ください。
6. 泥棒はタイの生活に慣れた頃にご用心
バンコクではほとんどの物件で24時間体制でのセキュリティが敷かれており、ガードマンが交代で警備にあたっています。各物件の構造上多くの人員を配備しないと目が行き届かない場合や、施錠システムのメンテナンスなど管理体制はまちまちです。このようなことから常日頃からの注意が必要ではありますが、比較的チェックもしっかりしている物件であっても内部のスタッフによる泥棒被害も起こっています。原因は様々ですが、ひとつ言えることはタイでの生活に慣れた頃にこのような被害にあうケースが多いことから、普段から貴重品管理や戸締まりなどは油断せず生活されることを心がけましょう。
7. 害虫や鳥などによる被害
最近の日本ではあまり見なくなった虫が部屋の中にいるのを見つけることが多いのも東南アジアらしさということになりますが、そんな悠長な事も言ってはいられません。アリやゴキブリは簡単に侵入して来ますし、シロアリも気候的に発生率が高いです。鳩は日本と同じくベランダに居ついてしまうケースが多いので、例えばアリやゴキブリであれば食べ物を放置しない、鳩は飛来したらすぐに追い出すよう努めましょう。物件によっては定期的にペストコントロールといわれる害虫駆除を行っている物件も多いので、このように害虫や鳥類対策の行き届いた管理の良い物件選びも大切です。
8. メイド部屋
日本と大きく違うのがメイドさんを雇うことが珍しくない点でしょう。大きな部屋を完備した物件ではメイドさんを住まわせる部屋が完備されていることも少なくありません。また物件によっては元々メイドさんが付いている契約条件があったりします。
