ロイクラトン

タイの旧正月ソンクランと並ぶ代表的なお祭り「ロイクラトン祭」今年2014年は11月6日に行われます。この時期になると灯篭流しに使用されるグッズが、スーパーや屋台など至るところで売られ始めます。
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13世紀のスコータイ王朝時代より、川の女神へ感謝をささげ、自らの罪や汚れを水に流して魂を鎮めるというお祭りです。バナナの葉で蓮の花をかたどった灯篭(クラトン)をつくり、川に流したことから始まったとされるタイ伝統のお祭りです。

人々はロウソク、線香、花などで美しく飾ったクラトンを、満月の映える水面に流します。

毎年陰暦12月の満月の夜(新暦の10月~11月頃)にタイ全国各地で催され、特にバンコク、スコータイ、チェンマイ、ターク、アユタヤにおけるイベントが有名です。

バンコクでは、ルンピニー公園、BTSプロンポン駅すぐのベンチャシリ公園や、BTSアソーク駅とBTSシリキットコンベンションセンター駅の間にあるベンチャ・キティ公園でもクラトンを流せます(川ではなく池に流します)。やチャオプラヤ川沿い、近年ではアジアンティークリバーフロントでのイベントがタイ人の若者や観光客に人気があります。ただしかなり混雑しますので覚悟下さい。

また王宮やワット・ポーの近くのナカラピロム公園でオープニングセレモニーとしてチャオプラヤ川のクルンテープ橋からクルントン橋の間で、美しく電飾で飾り付けられた船のパレードがあります。

チェンマイにおいてはイーペン祭りと呼ばれ、コムローイ、コムファイと呼ばれる熱気球を願いをこめて空に飛ばします。数千個のコムローイがいっせいに飛ばされるこのお祭りは世界的に有名です。日本でもディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の大ヒットやTV番組でも多く取り上げて近年観光者が激増しているとの事です。

タイの若者の間では好きな人一緒に「ずっと一緒にいれますように」という願いを込めてクラトンを流すのが一般的になっています。日本のバレンタインやクリスマスのようにタイのカップルにおいては最も大切な日との事です。

水面に反射して映る満月と無数のクラトンの蝋燭の明かりはとても趣がありますので、ぜひ経験されてみては如何でしょうか。